フィリピン留学の問題点

学校で働いていて最近特に感じるのは、フィリピン留学に過度なサービスを求める人が増えたことです。フィリピン留学に限った話ではありませんが、市場が成熟し、サービスが多様化したことにより、より多くのニーズが現れるようになりました。確かに年々サービスは良い方向に向かっていますが、そこで働く人に少しずつ無理が生じているのも現状です。フィリピン留学を経験された方は知っているかもしれませんが、学校によっては日本人スタッフが死ぬほど働いている光景を見たと思います(笑)

激化するサービス合戦

あれもこれもと、価格を乗せず色々なサービスに手を出してしまったツケが今来ていると思います。これは学校側だけではなく、留学エージェントに対しても言えることだと思います。エージェント間の競争が激しくなったため、一部のエージェンは様々な面でコストダウンに取り組んでいます。人員削減や教育不足により、カウンセリングの質が下ってしまったという例もあります。もちろん、従来通りプロとしてカウンセリングを行なっている方も多くいらっしゃいます。対面で話をできることが一番ですが、難しい場合は電話でもスカイプでも構わないので、メールの問い合わせだけで終わらせないことをオススメします。

なぜお客様主義が行き過ぎてしまうのか

サービスが行き過ぎてしまう原因は、フィリピン留学の特性が関係しています。「廉価なサービス」「学業だけではなく、生活にも密着」「主体はマンツーマン授業」など、フィリピン留学ならではの要素がお客様の要求をより引き出してしまいます。良い点でもあるのですが、やりすぎによりお客様をわがままにしてしまう場合もあります。

最近は、留学前の問い合わせの質にも変化を感じます。非常に細かくなり、求めているものも多くなりました。おそらくですが、無料で出来てしまうことが一つの要因でしょう。Wi-Fiのスピードや食事のメニュー等の質問はまだ理解がでいるのですが、朝起こしてもらうことはできるか、欠席分は返金できないか、罰則覚悟で校則を破っていいか等、理解に苦しむ質問も出るようになりました…プールがある校舎では、水泳帽の色や遊具の種類などの問い合わせも稀にあります。内心、「この人は一体何しに来るんだろう」といつも思っています(笑)

留学エージェントも叩かれている

留学エージェントは、学校の選定だけではなく、渡航のサポートや留学中の保証人としての役割も担っています。また、留学後を見据えたキャリアコンサルに強みを持っているところもあります。安いエージェントに申し込むこと自体は悪くありませんが、その分エージェントからのサービスの質が低くなる可能性があることは予め知っておいて欲しいと思います。学校は申し込みに先に関係なく均一なサービスをしますが、駐在するスタッフに限りがあるのも現実です。学生のケアをする日本人のスタッフは寮・食堂の管理人でもなければ、英語の先生でもありません。できる限りのサポートはしますが、どこも少ない人数での対応のため、ホテルのコンシェルジュのようのな繊細な対応はできません。どちらかと言えば、日本の学校の用務員くらいのイメージがあっています。進路相談もすることができますが、この良し悪しは本当に人によります。担任の先生であるならまだしも、現地駐在スタッフにそこまでを求めるのは酷な話だと思います…

エージェント選びは、ある種の保険です。誰のサポートも必要としないのであれば関係ありませんが、後で残念な思いをしないためにも、エージェント選びには慎重になって欲しいと思います。特に、長期で留学を検討している方、二カ国留学を検討している方、留学後のキャリア相談も併せて受けたい方は、考えて欲しいポイントです。安かろう悪かろうとは言いませんが、留学をよりよいものにするためも、最低限カウンセラーとは対面もしくはスカイプ等でコミュニケーションをとって欲しく思います。

余談ですが、受け入れをしていて悲しく思うのは、留学エージェントが質問箱のように扱われていることです。最近、特に多くなったと思います。カウンセラーに質問を投げること自体は良いことですが、コミュニケーションのマナーが悪かったり、やりとりの中で音信不通になったりと、行儀の悪い方が増えているように感じます。(問い合わせやりとりの途中で連絡が取れなくなるお客様には、学校も留学エージェントも本当に困っています。連絡を断つにしても、最低限のマナーは守って欲しいと思います)

おわりに

現在は、ネットを介して多くの口コミや留学体験談のようなコンテンツを見つけることができます。情報収集は簡単になる一方、その情報の真偽を見極めるのは難しくなっています。また、学校のレビューやランキングばかりが注目されるので、フィリピン入国・滞在に関する情報や語学学校での心得等、留学で重要なポイントを軽視する方も増えたように感じます。

正規留学や英語圏への語学学校とは異なり、フィリピン留学では行き過ぎたサービスが平然と行われてしまいます。学校では、お客様は学生でもあります。本来、学校とはそこまで融通の利く組織ではありませんので、今一度この点を考えていただけたら幸いです。私個人としては、確実かつ充実した留学のためにも、渡航前から卒業後まで親身に考えてくれるカウンセラーの元で申し込むことをお勧めします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。