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講師の質について

今回のトピックは学校の生命線でもある「講師の質」について。学校スタッフの目線からぶっちゃけた話を書こうと思います。非常にセンシティブなネタですが、上司を恐れずに書きます。もし、削除されていたら…そういうことだと思ってください(笑)Let’s get started!

講師の質とは?

フィリピン留学業界界隈でよく使われる「XXの学校は講師の質が高い」という宣伝文句。これ、一体なんなんでしょうか。それぞれの基準で「質が高い」と言っているので、このキーワードに会った際は少し疑ってかかる必要があります。

一般的に言われる「良い基準」は以下の通りです。

  • 常勤講師が教えている(パートタイマーがいない、もしくは少ない)
  • 講師が英語関連資格を有している(TESOL/TOEIC/TOEFL/IELTS等)
  • 学歴が高い(有名な大学を卒業している)
  • 勤続年数が長い講師が揃っている
  • 校内で能力開発のトレーニングを受けている

確かに、的を得ていると思います。ただし、ここでは以下のことも併せて考えて欲しいと思います。私の考え過ぎな面もあると思いますが、「講師の質」という文句を過信しない為には必要なポイントだと思います。

パートタイマーの問題

例えば、パートタイムの講師が質を下げるという説について。相関はあると思います。但し、あくまで相関。うまくパートタイマーを活用している学校の方が、講師の質に関して良い評価を作る場合もあります。(講師の質の話から逸脱しますが、無理に常勤講師を雇い続ける学校よりも、質の高いパートタイマーを使い分けて経営が安定した学校の方が、良い教育を提供する場合もあります)そもそも、これは常勤講師がしっかりと学生満足度を作る前提で成り立ちます。日本とフィリピンでは、社会のシステムが大きく異なります。正社員として就職することが難しい社会のため、パートタイマーの中には非常に熱を入れて教えることで、良い待遇を得ようとする人もいます。一方で、フィリピン人の国民性より、安定した地位(正規雇用)を手にした後、徐々に勤勉に働くことから離れていくケースもあります。

英語関連資格の有無

TOEIC900以上、IELTS8.0以上、等。自分が知っている資格であれば、参考にはなると思います。ここで気をつけなければいけないのは「TESOL」を始め、日本人には耳馴染みのない資格たち。今までに多くの講師と接し、時には授業を受けてきましたが、その資格を持っている講師と持っていない講師のレッスン間で特別な違いを体感できたケースはありませんでした。良い意味でも、悪い意味でも。(※TESOLにはグレードがあります。初球のものであれば、日本人の英語が得意でない方でも頑張れば取得できます。興味のある方は調べてみてください))

ネガティブな書き出しになりましたが、その学校の管理体制・方針のを示す指標にはなっていると思います。学校が資格取得を促進している場合、大抵は学校が何らかの補助をしています。資格そのものには意味がないかもしれませんが、講師に学びの機会・能力開発のチャンスを与えていることは、巡り巡ってレッスンの安定感等に繋がると考えています。脱線してしまいましたが、ポイントは資格は資格であるというです。資格がレッスンの良さに直結するかは別の話です。

講師の経歴

フィリピンでは、高い学歴を持つことが社会的に重要なステータスです。このような考え方は日本でもありますが、日本のそれ以上です。背景には日本ほど経済的に豊かではないことも関係していると思います。職業柄、講師採用やプロファイル作りに関わることがあります。年配の講師からデータ回収をした際に「私はXX大学卒!!!!!!!」のように大学出たアピールの自己主張全開コンテンツをよく見かけます。日本の感覚だと、ある程度年をとったら、有名人以外は自分の学歴は触れないと思うのですが…. いずれにせよ、大学をしっかり卒業したことは、フィリピンでは社会的なステータスであるようです。日本とは感覚が異なる、これだけ覚えていただければと思います。

勤続年数

こちらもあくまで相関です。例えば、「勤続1年が8割 vs. 勤続5年が8割」であれば、大半の方が後者に良い印象を受けると思います。これが「勤続5年が8割 vs. 勤続20年が8割」だったらどうでしょうか?この場合は意見が分かれるところと思います。

3年くらい働いた講師が多数在籍するで学校であれば、キャリアの浅い講師ならではの問題も無く、安定してレッスンが受けられると思います。講師の勤続年数を気にかけるのであれば、自分なりに「最低でも何年くらいのキャリアを持った講師に教わりたいか」を明確にしておく必要があります。ご参考までに。

講師のトレーニング

どのくらいの頻度で行うか、どんな内容か、などが気になるポイントだと思います。トレーニングといってもタイプは様々です。例えば、文化理解やマナーに関するトレーニング、ティーチングに関するトレーニング、講師の英語力を養う・保つためのトレーニング、どれも色が異なります。一様には言えませんが、講師のトレーニングが気になるのであれば、内容以上に頻度を気にすることをお勧めします。理想は「定期的に」しっかりとした内容のトレーニングを継続していることです。

まとめ

インターネット上の情報からある程度は調べることができますが、その実情は現地に行かなければわかりません。(人の入れ替わりが激しい業界なので、講師の入れ替わりが激しい学校では半年後がほとんど変わって、事前情報が参考にならない可能性もあります)留学カウンセラーは多くの学校を訪問して「比較」をしています。留学を検討中の方は、ぜひ最寄りのエージェントへ足を運んで生の情報を手に入れて欲しいと思います。